まん丸な岩があると聞いて、城ヶ崎海岸に行ってきた。
言うほど丸いのかな〜、と半信半疑だったけど実際見たら丸いのなんのって。そして、錆びた鉄球のような質感で迫力満点。
この丸い岩、大室山の噴火によって流れてきたゴツゴツした溶岩が、4000年の時をかけて波によってゆっくりと研磨されて丸くなっていったモノなんです。自然が作ったアートですね。
城ヶ崎海岸にいがいが根があって、いがいが根にかんのん浜ポットホールがあります
丸い石「かんのん浜ポットホール」があると聞いて、城ヶ崎海岸のいがいが根にやってきました。
ちょっと整理しますと、城ヶ崎海岸の中にいがいが根があって、いがいが根の中にかんのん浜があって、そこにポットホールがあるということです。
日本に静岡県があって、静岡県に伊東市がある。みたいなことですね。
ポットホールを見るためには、まずは「いがいが根駐車場」を目指しましょう。そこから歩いて「いがいが根」へ、そして「かんのん浜ポットホール」へ向かいます。
大室山の噴火によってできた「いがいが」と「丸い石」
ポットホールの前に、伊豆の自然についてちょっとだけ説明説明させてください。どんな経緯でできたかをわかるとより感動がまします。
◎城ヶ崎海岸
城ヶ崎海岸は、4000年前に大室山の噴火によって流れた溶岩が固まってできた海岸です。なので、ゴツゴツとして黒々とした岩肌と、深く青い海が相まって伊豆の人気観光地になっています。
◎いがいが根
城ヶ崎海岸の中でも特に岩肌がイガイガゴツゴツしたエリアがその名もズバリ「いがいが根」。溶岩の表面が冷え固まってできたところに、流れてくる溶岩に押されて砕かれ、トゲのような岩がたくさんできたのだそうです。
◎かんのん浜ポットホール
これを見るのが今回の目的です。
ポットホールとは、日本では甌穴(おうけつ)とも呼ばれ、はじめはゴツゴツした岩石だった物が水流によって動き回り、河床などに穴をあけた状態のことです。どちらかというと、穴がメインで、丸い石はサブみたいな扱いです。
ただ、この「かんのん浜ポットホール」は、直径1.2メートルの甌穴の中に、約直径70センチの岩石がほぼ完全な球体で残っているので、穴よりも丸い石に注目してしまいます。
主役を食っちゃう名バイプレイヤーのサミュエル・L・ジャクソンみたいな感じでしょうか。
多分、初見ではどこにあるのかわからない
では、出来る限り行き方をご紹介しようと思います!!
一人で行くのは危険だからやめよう!
このポットホール、伊豆伊東に来たら是非ともみて欲しい気持ちはあるのですが、実際、結構キケンな場所にあります。
現場までの案内はほとんどなく、道も整備されていないので、見つかりずらく、彷徨ってるうちにキケンなところに行ってしまう可能性もあります。
人もほとんどこない場所なので、もし海に落ちて頭でも打ったらと思うとゾッとします。
なので、どうしても行きたい場合は、付近の地元の方に聞いてみたり、キケンだと判断したら即退散するようにしてください。
また、「伊東自然歴史案内人会」「伊豆半島ジオガイド協会」などに問い合わせてみるのもいいかもしれません。
ひとことまとめ
ポットホールを見つけるのが結構大変だけど、見つけた時の感動はすごい。事前に丸いと知っていても、ホントに丸いくて、思わず笑っちゃうほどです。
どんな物でも時を経れば丸くなる。これは、岩も人間も同じかもしれない、と感慨深かかったです。
【かんのん浜ポットホール】
〈住所〉城ヶ崎海岸いがいが根から徒歩5分
〈営業時間〉なし ※日中の干潮時推奨
〈定休日〉なし
〈駐車場〉あり(いがいが根)
〈所要時間〉30分~1時間